Shigeru Hasegawa

木彫りのイルカを作った

姪っ子の誕生日に何か手作りのものをあげたいと思い、木彫りのイルカを作りました。最近水族館へ行ったそうでシャチの話ばかりしていたので、シャチがいいかと思ってたんですが、フィギュアを既に持っていたのと、本人に欲しい人形がないか聞いたところイルカが欲しいということだったのでイルカで。

まずはイルカのイメージを固めるため、ざっと画像検索してイルカの形をスケッチしました。デフォルメするにしても、おもちゃではありますが解剖学的に(できるだけ)正しい姿にしたいところ。それと素材がヒノキであること、子供が扱うものであることから、あんまり細い部分や鋭い部分を持つ造形にはできません。立体造形自体ずいぶん久しぶりだったので、なるべく難易度の低い形にしたいというのもありました。

まずはどこのご家庭にもあるヒノキの角材に下書きをして、適当な長さに切り…

ノコギリでだいたいの形まで整えます。あとはドレメルのルーター(ロータリーツール)でひたすら削って形を整えました。木屑の飛び散りがすさまじく、全身木屑まみれに。予想はしていたので、外で作業しました。眼鏡とマスクは必須です。

ルーターでの木彫は初めての経験でしたが、どんどん削れて造形しやすく、なかなか楽しいですね。注意は必要ですが、軽く手に触れた程度では大きな怪我にはならないようです。一度指に触れてしまいましたが、特に切れたりはしませんでした。ただ円柱状の先端部(カッター)しか持っていなかったので、細かい造形ができませんでした。木彫には117Nという先細の形のものの方が向いてそうです。あと本体はそこそこの重量があるので、つまむように持って使っていると指が疲れます。先端部の延長コードのようなフレックスシャフトというのも試してみたい。

最初は白木に焼入れで目を描こうと思ってましたが、上の写真を見ると分かる通り目立つ位置に節が入ってしまったので、塗装で仕上げることにしました。下書きをするときは、節の位置や木の繊維の方向をよく考えて位置を決める必要がありそうです。タミヤの下地材(スーパーサーフェイサー)を吹いてみるとちょうどイルカらしい灰色になったので、あとはペンで目と口を描いて完成。

丁度いい大きさの箱がなかったので、カードと共にこれも作成。下地材を吹いた後は表面の粗さが目立ったので、仕上げにはもうちょっと時間をかけるべきだったかなぁと思いました。姪っ子には気に入ってもらえたようです。よかった。

ルーターを使った木彫は面白かったので、今後も取り組んでみようと思います。塗装も下地材だけじゃなくて他の色も試してみたいですね。



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