1年前に当ブログを苦労してGoogle Cloud Platformに引っ越したんですが、実は無料枠内に入っておらず、月々いくらか課金されていたので(実際にはトライアル期間内なのでお金はかかってませんが)、インスタンスを無料枠内に収まるように引っ越しました。やろうやろうと思ってたんですがなかなか取りかかれず、いよいよ「トライアル終わるんで金取るよ」メールが届いたので重い腰を上げることに。やってみると意外とすんなり移行できました。
大まかな流れとしてはこんな感じ:
- 現状のインスタンスのスナップショットを作成
- 無料枠内のゾーンに、スナップショットを使ってインスタンスを作成
- Cloud DNSのレコードを新しいインスタンスのIPに修正
- 古いインスタンス(とスナップショット)を削除
概ね「Google Cloud Platformにおけるゾーン間のインスタンスの移動」という記事に記載されている通りの手順で移行できました。ちょっとつまづきかけたところに以下のものがありました。
ディスクの作成時は以下のように選択する
- リージョン: us-west1
- ゾーン: us-west1-a
インスタンスの作成時は以下のように選択する
- リージョン: us-west1
- ゾーン: us-west1-a
- マシンの構成:
- マシン ファミリー: 汎用
シリーズ: N1マシンタイプ: f1-micro(これを選択すると、右側の説明欄に「今月の f1-micro インスタンス使用量は、最初の 744 時間分が無料です。」と出る)- シリーズ: E2
- マシンタイプ: e2-micro
※2021.8.21追記:2021年8月から、無料枠がf1-microからe2-microにアップグレードされました。仮想CPUが1つから2つに、メモリも約600MBから1GBに増えました。以前まではWordPressの管理画面がちょっと遅いなと感じてましたが、十分快適な速度で使えるようになりました。
ネットワーク関連
- VPCネットワーク > 外部IPアドレス から、以前の外部IPアドレスを削除
- ネットワーク サービス > Cloud DNS から、設定済みのゾーンの詳細を開き、Aレコードのデータを新しい外部IPアドレスに変更する
DNSの更新後、クライアントから nslookup でIPアドレスが新しいものに切り替わったのを確認してから古いVMなどを削除すると、ダウンタイムなしで移行できてよいかと思います。
写真は2日の富士山。寒いのは苦手ですが、近所から遠くの山々がよく見えるのがいいです。
2021.8.21追記:無料枠が更新されたので修正